第3回山小屋候補地下見会 写真集  1日目(2001・10・7)

手前味噌ですが、思い出を綴ってみました。

 
山小屋準備会・秋の企画   日程変更!
 山小屋候補地・下見ツアー
 
 期間:   10月7(日)、8(月・祝) 
場所: 三国岳〜黒川温泉(神崎町・生野町)
 
 活動内容:登山。登山道の補修。山小屋建設適地の探索。
その他、楽しいもよおし。三食風呂付き。
 
 
 
集合場所:10月7日(日)13時 JR姫路駅東口(播但線ホーム)
(集合場所が前回と変わりました!ご注意ください!)
 
 
<予定>
10/7:播但線生野駅〜(車)〜黒川温泉〜民宿せせらぎ荘
 
10/8:せせらぎ荘〜(ロード約2km)〜生野峠〜三国岳〜蛭ヶ谷
(ここまで山道約8km)〜作畑新田バス停〜(バス)〜粟賀バス停〜(徒歩)〜播但線新野駅
 
 
なお、今回は車でせせらぎ荘までいらっしゃる方は
三国岳から引き返して頂くことになります。
その際は、別行動となりますが、あしからずご了承ください。
 
注意:当初、1泊程度のテントサイトを予定していましたが、場合によっては民宿で泊まっていただいても結構です。用意は各自で行ってください。
間に合わない方は、事前にご連絡下さい。現地にて集合できると思います。
途中参加、日帰りの参加も歓迎します。いずれの場合も事前にご連絡下さい。
 
より多くの方に、候補地を見ていただきたく、OB皆様方のご参加を募集しています。
初参加の方、歓迎します!
お気軽にご相談、ご参加ください。連絡は下記にお願い申し上げます。
 
連絡先:小西英正 kns_hdms@yahoo.co.jp
 
参考リンク:神姫グリーンバス路線図
黒川温泉周辺宿泊施設
生野駅裏バス停時刻表

 



10/7

前日にようやく松近に連絡がとれた。えらい風邪の様子だったが、
とりあえず姫路駅まで出てくるように言い含める。
さて、京都発11:32発の新快速で姫路着が12:57。ぎりぎりで集合時刻だ。
東口に出ると、もうみんな待っていた。さすがに今回は時間厳守。気合の入り方が違う。
松近が咳を漏らしながら、「まいど」と言ってきた。「さすがに、下見は行かれへん。」
なら、デジカメを貸してくれ、と強引に松近からデジカメを剥ぎ取った。
ところが、シャッターを押そうとすると、何度やっても失敗する。
シャッターと電源スイッチを間違えていたのだ。まあそれはええがな。
とにかく、黒川温泉へ行くぞ!と、車を走らせる。あっという間に生野町だ。
国道429号に入り、銀山湖のさらに上流に溯る。山が深くなる。民家が無くなってきた。
なんや、こんなとこにも私設のキャンプ場があるんやーとか思ってたら、そこが
件の民宿『せせらぎ荘』であった。路上に車を停め、挨拶に行く。
前には市川の源流が流れ、山に囲まれた静かな場所だ。
ここのお宿は、水がおいしい。
しばらく雑談していると、のっそりとおじいさんが現れた。この民宿の大将、「長老」だった。



姫路駅東口で集合。おっさんばっかりやなー。


これが一晩お世話になった民宿「せせらぎ荘」。おばさんと若旦那さんと一緒に。
住所は生野町黒川字簾野です。
 

 
捕まえた! 大山椒魚だ!


逃げ出す大山椒魚
 


「せせらぎ荘」の長老。飄々とした、面白いおじいさん。
どことなく山椒魚に似ているような・・・・
 


長老:「あっこらへんは蛭がでまっせ」
岡村:「蛭なら、こないだ食われたわ。あれときたら、喰われてもなかなか気がつかんものでんな」
長老:「蛭だけでなく笹もかき分けていかなならんほどあるで。」
ヤブコギですか?嫌な記憶が頭をよぎる・・・。
長老:「しかし、あんなとこ、道があるんですか。」
岡村:「せやから、道を作るんですわ」
長老:「道を・・ほぉ。で、どこまで作るんですか」
水野:「とりあえず千ヶ峰から三国岳までは来てるから、そこから北へ、将来的には粟賀山から梁瀬、
さらに出石から日本海までつなぐんです。あるいは西は青倉、朝来山から播但線渡って、
段ヶ峰方面へ。東は三国岳から播磨峠を越えて氷上町方面へ。」
さすがに日本海というのは大袈裟だが、どうせヨタ話だ。夢は大きく。
「ほぉ、楽しみ方いうんは人それぞれでんなぁ。そういう楽しみもあるんやなあ」
長老は、なるほどなるほど、とひとりごとを言いながら、
「ほいでも、道が出来る頃にはあんたらくたばっとるな」
と、にっこり笑って毒舌を鳴らした。
岡村さんが、笑いこけた。
「ほうや、はよ山小屋建てんとなあ。」
いや、このおじいさん(長老)、まだまだ耄碌はしていない。
うっかりすると、パクッと噛み付かれそうである。
 
用水路に、40cmほどの大山椒魚がのたりのたり悠然と泳いでいた。
山椒魚なんて珍しいので、「大事にしてるんですか」と聞くと、長老、
「あんなもん殺したらええんやがな」と、予想外のお答え。
「あいつら、アマゴを食うさかいな。普段のそぉっとしてるやろ。目が離れてて
いかにもとろそうやけどな、魚捕まえるときには、すごい(素早い)で。」
へえっ・・こいつがねえ・・と、しげしげと離れた目をした山椒魚を眺めていると、
「マゴ(孫)食わんだけましやけどな。」と、長老はまたもカラカラと笑った。
そんな会話を知ってか知らずか、山椒魚は物陰に隠れてしまった。
あんまり面白いので、写真を撮らせてください、というと長老は
「わしなんか撮らんでも」とはにかみながら、笑顔を見せてくれた。
 



黒川ダムの近辺から青倉山登山口。急斜面。
 

  
偉大なる創部OB。吉田さんと岡村さん。岡村さんの着ているのは、               黒川ダムを見ながら小休止。
「姫路工大ワンダーフォーゲル部OB」のユニフォームなのだ。
 
 
 

 
ダム堤防より黒川本村を望む。あの山のはるか向こうが神埼町。                発電用風車を背景に記念写真
 
 

 
ロックフィル式ダムのきれいな石組み                                                  黒川温泉で汗をながす
 


黒川ダムへ向った。
黒川ダムはロックフィル式で、その石組みは、壮観である。
写真をとっていると、吉田さんに「テロの事前調査やっとるのと疑われるぞ」と言われた。
たしかに、このダムを壊したら下の村落は水浸しだろう。
ダムのほとりから、青倉山方面に行く道がついている。この日はこの道を40分ほど歩いた。
ちょっとしたウォーミングアップである。
運動不足の身体にはちと辛かったが、下山して、温泉で汗を流すと心地良い。
温泉はそんなに大きくないのに人が多く、さながら芋洗い状態であった。
いい気分で民宿に戻ると、食事の用意が出来ていた。
ビールで乾杯。うまいのなんの。料理はアマゴ尽くしであった。
アマゴの煮付け、アマゴのフライ、アマゴの刺し身、アマゴの笹ずし、アマゴの塩焼き。さらに鹿肉鍋。
色々話をした。
今回は、なんだかいつもより楽しいぞ。
岡村:「OB会も、こういうところでOBだけでやったらええんや。中原君がそう言うとった」
水野:「そうそう、現役は現役の活動が本分やし、彼らにOB会を仕切らせたりして負担を
かけさせたらあかん。現役に期待しすぎたらあかんのですよ。」
妹尾:「そうやな、現役には頼らんとOBはOBで楽しみを見つけて活動していけばええのや。」
三輪:「まったくそのとおりです。」
吉田:「そうやって、OB会が盛り上がったら、現役もOBになったら、こんな楽しいことがあるんかとか、
もっと面白いこともできるんちゃうかとか、なると思うんですよ。」
小西:「OB会に魅力が出てきたら、おもろいですねぇ。」

岡:「そこでやな、そろそろ山小屋適地の探索は打ち切りにして、ここらで一つ、土地を決めへんか?」
水:「そうですねぇ。このままやってたら、だらけてしまいますからねぇ。ぼくは、前回行った、
千ヶ峰のふもとの休耕田の辺りがいいと思うんですが。」
岡:「わしもそうや。あそこがええ。あそこに決めよう。」

議論はいよいよ白熱してきた。明日が待ち遠しい。
 



 

 
しし肉鍋を囲んで                                                                            あまご料理に舌鼓を打ちながら。
 

 
気分はもはや修学旅行                                                                    みんなで雑魚寝 。布団で寝られるなんて・・・
 


・・・・・・・・(なんでこんな写真をとったんだか)
 

photo by Mizoo! 
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