1.襟裳岬

ラーメン屋「時計台」で北海道気分を味わったあと,銭湯で汗を流した私は,念のためのつもりでフェリー乗り場に戻りました。
フェリーは22時出航,キャンセル待ちは1時間前までに戻ってくるように言われておりました。そういう時間です。

「キャンセル待ち240番までのお客様は急いで金払って乗ってちょんまげ」

たしかそういう意味の放送が…。帰る気まんまんだったので一瞬躊躇しましたが,帰りもちゃんと船に乗れるか心配で躊躇しましたが,
金を払う段になってもう一度躊躇しましたが,予約車の乗船から待つこと30分,船内は既にスルメの臭いで充満していました。

フェリーは大変盛況でした。夜中にふと目を覚ますと,足元に若奥様の頭があるではありませんか。なぜ若奥様とわかったかといえば,
親子3人,川の字になって寝ていたから。出掛けに銭湯に入ってきたので私の素足もイケてるとはおもうのですが,クサくないから
そうしたのでしょうが,私は明日からしばらくまっすぐ寝られないのです。

足元に頭があると気になりましたが,私は明日からしばらくまっすぐ寝られないのです。蹴っては大変と気になりましたが,おばちゃんと
おっちゃんの東北訛りを聞いているうちに,2度寝をしておりました。内容はよくわかりませんでしたが,頭をどちらに向けて寝るか。
おばちゃんはおっちゃんが鼾をかくので,顔を合わせて寝たくないようです。おっちゃんはこちらに頭を向けると,当然,私の
素足があります。それがひどく気に入らない様子。

鼾が事実だとすると,おっちゃんがこちらを向くと若奥様は言うに及ばず,その隣にいる小さなご子息にまで被害が及びます。
どうなることかとハラハラしておりましたが,くだらんので寝てました。人の足で喧嘩すな。

さて朝,苫小牧のフェリー埠頭。右に出てしばらく行くとこれです。

来て良かったですな。そのまましばらく走りましたかな。200キロぐらいですか。おっちゃんたちが昆布漁をしておられました。
私は瀬戸内海しか知らないのですが,外海は打ち寄せる波も大変荒く,素人だと昆布に引きづられて海に飲まれそうです。
そんなこんなで襟裳岬,南の先っちょです。緊縮財政のため,トップの写真だけ。


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